12年ほど前になるでしょうか
数年引き籠りを続けていた 娘 豹の統合失調症の病いが判明し
早々に今の住戸に連れて来た当時
2年目にして やっとエアコンを取り付けた時
親の私は、これで快適に引きこもっていられる筈♪
と大満足していました
その当時 豹は食事・トイレ以外はほとんどベッドで寝て過ごしていました
入浴も 私がせっせと早めに掃除を済ませ「身体にいいから」
と促したからこそ無理に入っていた様に思います
最近になって、、いや最近になったからこそ
彼女から 当時の胸の内を聴けるようになりました
エアコンの通風機あたりに隠しカメラが仕掛けられていて、監視されているのではないか?と思っていた事
バスルームの温度調整する器具にも監視カメラがあって見張られている感じがした事
天井の火災探知機も監視カメラに見えていたそうです
健常者には想像も出来ないほどの被害妄想でした
私にすれば、至れり尽くせりの看護人だと内心大得意だったにも関わらず・・
様々な文明グッズが彼女を悩ませていたのです
最近はやっと
「豹ちゃん、暑かったらエアコンを点けて 通風口をべたーッと紙か何かでふさいでおくといいヨ」
とジョークを飛ばせます
私「ケーキを買いに行くなら、自転車だったらぐしゃぐしゃになるから車を使えばいいよ」
豹「それは無理、運転している時に【電柱へ突っ込め】って幻聴がきこえたらどうするのよ」「この前 図書館に行った時【せっかく来たから借りろよ】と幻聴に命令されて一冊借りてしまって、後でめんどくさかったんだから」「幻聴には逆らえないのよ」
明るく症状の現実を教えてくれます
現在 どんな症状が出ているか?
本人の口からさらりと聴ける様になるまで、15年は経ったでしょうか
今年に入ってから喉の炎症が続き、歯のあちこちが陥没して物が噛めなくなり
一段と視力が衰え、私の躯体が老朽化しているのがハッキリわかります
外出が苦痛となる今、旅行も娯楽もおそらく出来ないでしょう
でも、せっかく末子の虎が居を共にし、娘の病いも回復しつつあるのです
この幸せを少しでもながく持たせて欲しい
もし この世に神が存在するならば・・・
と神頼みする前に、いつも後回しにしていたこと
来週からは真面目に、自分の躰のメンテナンスに努めましょう