海(うみ)nanimositeinai’s blog

                             父は私を「素直な子」と言う呪縛で、ひとに歯向かわない女性に育てました。私は猿夫と結婚して「あぁ この人と結婚して良かった♪」と思った事は 且て今まで一度たりともありません。現在は精神疾患を持つアラフォーの長女と 出戻り息子との三人暮らしです。夫の名言【何もしていない】

2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

一歩

豹の統合失調症を 最初に診立てたのは 13~14年前の「Help me!」メール、 そのあくる日 連れて行った精神科でした 元々 彼女が自ら不眠を訴え 通院していた医院で その日は 私は待合室で ただ待っていました 診察が終わり 家に連れ帰り… 豹は「この薬には毒…

フィルター

私は 豹を全面的に信頼していました 自ら精神科に通い 眠剤をもらっていた長女 過去には早朝アルバイトも真面目に勤め上げた豹です もう 一人前の成人女性、と信じ ゆっくり養生さえすれば 神経も治まる と しかし その信頼が ただのフィルターに過ぎなかっ…

思い込みの恐ろしさ

思い込みとは恐ろしいものです 娘、豹をこちらに連れて来たからには もう大丈夫 もう 決して嫌な思いはさせないから 猿夫が豹の正気を失わせた、そう信じ込んでいたのです 私は本気で 猿夫が病根 そう考えていました 猿夫は あまりに私を酷し過ぎたのでしょ…

Help me!

「助けて!、今 駅前のコンビニに居る」 と長女から緊急のメールが入ったのは 丁度 私が老父を ようやく施設に入所させた当日の夜 でした 次男の虎も こちらに戻って 気楽なフリーターをしていた頃 直ぐに、虎と共にそのコンビニまで 豹を迎えに走りました …

厄介な病魔

長女の病魔は 本人自身が その病に気づけない 厄介モノでした 「皆にいじめられた」 そう言って 豹はパートを辞め 「お父さんの商いを手伝うから」と猿夫に申し出、 猿夫は娘の異変に気付かず 「フラフラと 勝手な事をしやがって」と腹立ちさえ覚えたそうで…

発症

今から十五、六年ほど前の話しです 今でもそうですが 長女の豹(仮名)は殊勝な娘でした 末っ子の虎(仮名)が進学の為、学生マンションに引っ越すと 「お母さんが独りになってしまうから」と 毎晩 私の家に泊まりに来る様になりました 夕食は猿夫と長男の為…

不変

四十年前と同じ言葉を 猿夫の口から 今日、又 聞きました 「隣りの奥さんは よく動く人だ」 感心した口調 彼は知らないのです 自分の妻が 今朝は7時に精神科の順番を取りに行き 9時には長女を医院に連れて診察を受け、帰宅後は昼食作り 娘に上げ膳据え膳、そ…