海(うみ)nanimositeinai’s blog

                             父は私を「素直な子」と言う呪縛で、ひとに歯向かわない女性に育てました。私は猿夫と結婚して「あぁ この人と結婚して良かった♪」と思った事は 且て今まで一度たりともありません。現在は精神疾患を持つアラフォーの長女と 出戻り息子との三人暮らしです。夫の名言【何もしていない】

亡父が遺したもの

亡き父の生き方は終始一貫していました

 

゛虎は死して皮を残し 人は死して名を残す“と言うけれど

お父ちゃんは 虎みたいな立派な毛皮も無いし 人に誇れるような功績を残せる人間でも無い

だけど 金を子孫に残したい

私が高校生の頃、そう言っていました

 

三人の娘が嫁ぎ、独り暮らしになってからは

自分は パン屋のゴミ箱からパンを拾って食べたり

もらい物のタオルで寝間着を手縫いしたり

シルバー人材センターの清掃アルバイトをしながら

ゴミ置き場から 鍋や傘を拾って来たり

ほぼホームレスに近い生活をして倹約します

お風呂の水深(湯深?)も20cm程度です

遊行費ゼロ、交友費もゼロでした

 

そんな父が、認知症が垣間見れた時期ではありましたが

毎日訪れる私の為に、猿夫と別居する私を気づかいながら

「金で全てが解決できるとは限らんけど、解決できる事もあるからナ」

と、何百万かの保険を解約してポンと私にプレゼントしてくれたりしました

 

その頃 父は 毎月分配金が振り込まれる投資信託がお気に入りで

孫の 豹・ライオン・虎の三人に元資十万円余りをプレゼントしたい、と言います

それぞれ三人に時間を都合させ、個々に

父と共に証券会社に連れて行きましたが

孫にお金をプレゼントするのが嬉しくてしようがない

そんな亡父のにこにこ顔が 忘れられません

 

さて 現在 猿夫と別居出来ているのは

ひとえに亡父のお蔭なのですが

そこそこの遺産と共に、もう一つ

私に遺してくれたものがありました

 

【貧乏性】です

 

もったいなくて使えない

そんな道具が家の中に多々あります

下の食器でさえ、リサイクルショップで市価の十分の一で買った物です

何の気がねも無く普段使いできる筈です

 

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   (中身はヨーグルトです)

せっかく買った銀のスプーンも

このカップを傷つけたくなくて

結局 木製のスプーンを使っているのです