海(うみ)nanimositeinai’s blog

                             父は私を「素直な子」と言う呪縛で、ひとに歯向かわない女性に育てました。私は猿夫と結婚して「あぁ この人と結婚して良かった♪」と思った事は 且て今まで一度たりともありません。現在は精神疾患を持つアラフォーの長女と 出戻り息子との三人暮らしです。夫の名言【何もしていない】

サービス精神

数年前、精神障害福祉の方向から

週一の割り合いで 居宅サービスに来てくれていた

ヘルパー「あ」さん

買い物・掃除・調理サービスを提供してくれていました

 

彼女は ほぼ私と同年輩のバツいち奥さんでした

歳の離れた旦那さんとの再婚は、癌を患った現彼の 看病・介護を担う為の

成婚だったそうで、彼女も経済的安定を得る 契約婚みたいなもの

と聞いていました

癌の治療費は高いらしく、最初はそんな世間話から始まりました

 

「そうなの!?、そんなに高いの?大変ね」

 

お喋りはやがて 彼女の受け持つ利用者の悪口にも発展していきました

仕事柄、理不尽な扱いを受けるであろう事は想像出来ます

「そんな事言われたら そりゃ頭に来るわよね」

私は 話しを聴いて大いに驚き、相槌も欠かせません

 

彼女は家事が好きで、ヘルパーは天職だと思う、とも言っていました

対して 私は家事が嫌いです

「わー!そうなの!?私は家事が苦手でバンバン下手なのよ」

と 彼女を持ちあげます

 

ヘルパー「あ」さんは 他の介護施設にも回って

御老人の身体介護も受け持っています

下の世話の大変さ、お風呂に入れる大変さ

綿密に 私に教えてくれました

 

対して、私は臆病なので 汚物はおろか

お風呂の排水口に溜まった髪さえ怖く感じるのです

抜けた長い髪に対する恐怖感、

これには訳があって

幼い頃、祖母が私の子守りをする時

一緒に よく街角の映画館に連れて行きました

祖母の好んだ映画は「化け猫」「幽霊女」などのホラーでした

幽霊女は 必ず髪が長く、バサっと髪が抜け落ちたりするのです

四~五歳の私には おそらく強烈な恐怖だったのでしょう

 

そんな話しをヘルパー「あ」さんにお喋りしながら

サービス精神たくましく 彼女を持ち上げていると…

 

ヘルパー開始から数ヵ月の頃でした

何の配慮も無く、彼女は言い斬りました

「お母さん(私のことです)にはヘルパーの仕事は無理だと思うわ」

 

私が その事業所と縁を切ったのは、その「あ」さんの言葉が決定打でした

くだらないプライドを持った私は

「お母さんにはヘルパーは無理」

無能呼ばわりされた様に感じたのです