半年ほど前から居宅サービスに来てくれている、ヘルパー「お」さん
私よりも少し年上で、5~6年前にご主人を亡くし
娘さんも他家に嫁いで 今は独り暮らしだそうです
「一人はね、やはり寂しいですよ」
・・・
口には出しませんでしたが
きっと幸せな結婚生活だったんだろうな と思いました
熱心に掃除してくれるのはいいのですが
「カーペットが浮いてしまうので、ちょっと、(;´Д`A ```、押さえてくれますか?」
「このテーブルをなんとかこっちへ、、(;´Д`A ```」
何かと助っ人が必要な人です
先日、風呂場を掃除してもらっている時
「海さーん!助けて!」
行くと、システムバスの洗面器を置く台の下
カウンターエプロンが外れて 焦っている様子でした
え?
わずか80センチほどの 軽いプラスチック板が外れただけで
「助けて!」?
「ああ、後ではめておきますから、横に置いといて下さい」
軽く言いながら・・・彼女の 亡き旦那さんの助太刀ぶりが目に浮かぶ様でした
同時に遠い昔の猿夫の姿がよみがえります
おさな児 三人、寝かしつける時
絵本を読み聞かせる習慣をつけていました
同じひと部屋で、親子五人が雁首揃えて就寝します
ある夜、私は風邪の熱がひどく、肩で息をするほどのしんどさでした
まだ幼い娘の豹は、意外に頑固なところがあり
「今日はしんどいから本読みは無しよ」といっても
ギャーギャー泣いて 読み聞かせをせがみます
猿夫に協力を頼みました
ほんの少し、一ページを読むだけでいいのです
彼はみごと、「もうしんどい、しんどい」と言って断りました
甘え上手な人もいれば、甘え下手な人もいます
私はきっと甘え下手なのでしょう