海(うみ)nanimositeinai’s blog

                             父は私を「素直な子」と言う呪縛で、ひとに歯向かわない女性に育てました。私は猿夫と結婚して「あぁ この人と結婚して良かった♪」と思った事は 且て今まで一度たりともありません。現在は精神疾患を持つアラフォーの長女と 出戻り息子との三人暮らしです。夫の名言【何もしていない】

 
豹を独り 家に取り残していた期間は約半年でした
 
私は週末、一週か二週に一度は彼女の様子見、
と言うよりも 姑根性の意地悪 でした
豹に 週末の団らん(?)料理を作らせていたのです
「豹ちゃん、今まではお母さんが皆の夕食を作っていたから
 今度は豹ちゃんが作ってね」
 
 
経済面・生活面
ひとりぽっちになったら怠け病も治るだろう
 
 
しかし、一向に動こうとしない長女
 
私は 苛つきながらも、未知数の『統合失調症』について
ライオン君 虎君にパソコンで調べてもらいました
 
プリントアウトされた用紙を見て…
 
う?  似ている
被害妄想はそっくり…でも 幻聴・幻視は無い
 
 
 
ある日 いつものように豹の元を訪れていた時 

「幻聴が聴こえる」

 豹が 私に そう打ち明けた時……全てを悟りました
 
 
不眠(発症)から始まり、
「皆がザワザワ悪口を言っていた」(被害妄想)と言ってパートを辞めた時から
優に五年を越していました
私が 彼女を捨ておいた日から半年 です
 
病は早期発見早期治療が原則
それを5年間も気づけなかったのです
 
 
私は、今度は 自分の知的水準の低さを悔やみました
なにやら難しそうで高価なパソコン、自分には必要ない と考えていたのです
でも
パソコンさえ持っていれば…、ネット検索さえ知っていれば…
豹の病態は すぐに判った筈です
 
 
 何年も前に認知症の老父を一緒に看ていた時に
姉(娘の伯母に当たります)「豹ちゃん いったいどうしたんだろね
  統合失調症でもなさそうだし…」
その病名は耳にしていました
 
老医が「統合失調症の可能性がありますから…」
その時も耳にした病名です
 
 
私は自分の文化レベル、生活水準の低さと共に
豹を独り 家に置き捨てたこと
前記事で書いた「一歩」診察室に入らなかった事を
 
自分を責めて責めて責めまくりました
 
 
「先生!幻聴が聴こえるらしいんです!」
 
 
これでもか と言うほど 治療のチャンスを逃がし…
やっと スタートラインに立てた日
その日を境に、豹は深い休息期に入り
私は 出口の見えないトンネルの闇に入りました