はたして あれが本当に親孝行になっていたのか如何か
今でも分かりません
長女が一歳になるかならぬか の頃
私は元の職場の人に請われて
赤ちゃん連れで3～4時間のアルバイトに行っていました
結婚の遅かった私の姉が他府県に嫁ぎ
父が実家で独り暮らしになった時です
いつも親孝行を推奨している 猿夫が提案しました
「オヤジさん、食べ物 困るだろう。晩飯を作ってやれよ。俺もそっちに行って一緒に泊まるから」
新居と私の実家は、車で10分の近距離です
猿夫の職場も自転車圏内でした
私達三人は 月・水・金は実家に行き
火・木・土・日は 新居に戻る、と言う
行ったり来たりの生活を始めました
猿夫は 多分 彼奴なりに気も遣っていたと思いますが
私は 午後から長女を連れて仕事に行き
夕刻 実家に向かう途中でスーパーに寄り
実家で四人分の夕食を作って 宿泊し
あくる日は実家から 子連れでアルバイトに向かい
帰りはスーパーに寄って 自宅に戻る・・
家事育児とバイトと親孝行（？）
決して楽な生活スタイルでは無かったと思います
そんな中で父は毎回
「今日の買い物は幾らだった？」と訊いてくれ
例えば 私が「1687円だった」と答えると
「お釣りは要らないから」と2000円を手渡してくれたので
それが 助かりました
そんな 行ったり来たりの生活は
第二子を妊娠し 八ヶ月で切迫早産になって
入院を余儀なくされた日まで続きました
