猿夫は常に「親孝行するべき」と考えていた様です
私の実家のテレビが古ぼけているのを見て
「もっとカラーの綺麗ないい奴を買ってやれよ。
オヤジさん 可哀そうだよ」
と言いました
猿夫の月収では 純生活費を賄うだけで精一杯です
(非課税世帯でした)
私は自分の財布から新しいテレビを父に贈りました
村への盆・正月・彼岸の帰省に 赤ちゃんを連れて2~3泊すると
舅・姑に 何かと負担が掛かります
猿夫は「お袋らに世話にならない様、食べる物はこっちで用意しろ」
と命じました
私は向こうの両親の分も考え、 3~4日分の献立を考え
食材や オムツを積んで猿家へ行きます
向こうの台所で調理するのは 私です
食材費等は 猿夫の薄給では捻出できない為
私が負担しました
長女の赤ちゃんの頃は まだ布オムツの時代でした
猿家に帰省した折りには、水道設備が無い為
川でオムツを洗濯しなければなりません
私は、冬の正月の帰省は特に気が進みませんでした
猿夫は盆・正月休み期間中を、丸ごと実家に帰省して
親に負担を掛けずに、 孫を見せ
自分は ゆっくり故郷の寛ぎを
満喫するのが習慣となっていました