アパートの風呂はステンレス製のバスタブでした
「風呂は熱い内に洗え」
猿夫の使用している道着は 合気道で使う様な柔らかい布では無く
繊維が硬く 密に詰まっていて
洗濯して干す時は 私の手には負いかねました
「洗濯物を干す時はきっちり叩いて干せ」
村から叔母さんが、 仕事で 街に出張して来た時は
貧アパートを ホテル代わりに 宿泊するのですが
「年寄りに肉料理なんか出すな (｀´）」
猿夫の指導は 微に入り細に入りました
アパートには ほぼ毎晩
猿夫の友人達が遊びに来ました
ビール持参で、多少は 私に気を遣ってくれていた と思います
「酒の肴は要らない」と言ってくれました
しかし
強くてたくましい筈の猿夫は（体力は無かったのでしょう）
夕飯を食べると すぐ その場で横になり
ぐうぐう寝てしまいます
必然的に 私が友人の話し相手を 夜遅くまで勤め
彼達が帰った後に 食器類の洗い物・片付け
そして 明日の弁当の下ごしらえをするのです
新婚当時の私の睡眠時間は6時間程度
片方、猿夫の方は 家事は担わないので
9時間くらい寝ていました
