猿夫がリードしたデートは
独特のスタイルがありました
彼奴は 体よく言えば営業職、詰まるところは 御用聞き でした
猿夫は 私を、仕事の昼食時に利用する一膳飯屋や
通り沿いの安いうどん店・お握り屋
そして いつも 昼寝休憩する河原へ 連れて行き、
私は、一緒に 大衆食堂のメシを食べ
眠くもないのに、 一緒に車の助手席で昼寝をしました
猿夫と同郷の、 同級生の女生徒は ほとんどが結婚していて
同じ街で暮らす人も居ました
そんな同級生の家を二人で訪ね、 御飯をよばれたりしました
新婚生活の始点となった貧アパートの大家は
同じ敷地に 私設の〇〇訓練所を経営し
猿夫の良き（？）先輩・相談相手でした
その家主のリビングに度々お邪魔し、 他の店子さん達と一緒に
ワイワイがやがや 雑談し（私は隣りでおとなしく座っていました）
食事をよばれたりしていました
時には
猿夫の村の叔父さんが 街に出て来る、と言うので
駅まで送迎し、二人で市内の観光案内をする
そんなデートもありました
