去年、末っ子の虎がコチラに来て以来
それまで家事などしなかった娘 豹が、俄然 張り切りだして
洗濯物干し、取り入れ、たたみ作業を継続して行ってくれていました
もう、十か月を超えます
これは珍しい事で
例えば、ダイエットスイッチが入って 二ヵ月ほど毎日ウォーキングしても
後はパッタリ やる気をなくしてやめてしまったり
夕食づくりを始めたかと思うと やはり二ヵ月程度に終わってしまったり
なかなか こちらが期待するほど 病いの回復は容易ではなさそうです
精神疾患は長期に渡り 一生掛けて治していく覚悟が必要
と いつもながらに思う訳ですが
ここのところ 本人の頑張りによって洗濯物作業が
驚異的に十ヵ月も続いていました
去年までは母娘二人の洗濯物の量は知れたもの、
しかし虎の洗濯物は 普段着・仕事着・部屋着
毎日 洗濯槽に放り込むので 以前の倍以上の量があります
先日、日もとっぷり暮れ、
少し気だるそうに洗濯物をたたんでいる豹を見て
少しでも負担を減らすべく
「これ、先に籠に入れておくから、、（たたまなくていいよ）
どうせ 直ぐに着替えるシャツ・下着、たたむのは時間の浪費になるから」
と言って 私の衣類だけをサッと引き取りました
よせばいいのに「洗濯物をたたむのはね、一番 時間の無駄なのよ
ライオン君も干したハンガーごとクローゼットに入れて
効率を第一に考えてるヨ」と教えてしまったのです
あくる日です
いつもなら夕方には きちんとたたまれた洗濯物の丘が二つある筈なのですが
夜、お風呂に入る時刻になって 気が付きました
タオル類はいつもの収納スペースに収められているものの
虎の衣類、私の衣類が まだベランダでハンガーに吊るされたままなこと
しまった！
彼女は自分の立ち位置と 母親の立ち位置の区別がつかないのだ
毎日 ハウスキーピングしながら商いの手伝い、その他の用事をこなす母親
そして 昼間の仕事に加え 夜間のバイトにも通う弟
二人とも 各自の自由時間は限られています
しかし、万年引きこもりの豹は 0～24時まで 自由時間なのです
それでも 母親が教えた「洗濯物をたたむのは時間の無駄」
を素直に吸収したのでしょう
今後、どう訂正するか…
病人を抱えた家族ならではの課題となりました
