縁切り寺
末っ子の虎と行ってきました
高速に乗って片道三時間、往復六時間
眼の後遺症さえなければ 帰り道くらい 運転を替わってやれたのに
少し残念・・いや 中くらい残念
長財布のこと
どこかのブランドの赤い長財布を使い始めたのは
虎が小学生の頃でした
ずっと愛用して…現在の住まいに越してきた頃、
彼がチータさんとラブラブだった頃です
私がボロボロになった赤い長財布を使っているのを見て
虎は何かの記念日に、渋い茶色の長財布をプレゼントしてくれました
その茶財布も十年を越え、
ちょうど 買い替え時と思っていました
虎の好意は嬉しいけれど 少し重いのです
金具が外れたのを これ幸いに、ヤフオクで新しい軽い財布を落札した時でした
彼がコッチに出戻って来たのです
そうなると、せっかく贈ってくれた茶財布を使わない訳にはいかず
金具を替えて 今でも使っています
重いので小銭をこまめに取り除いておく習慣がついています
縁切り寺まで、途中休憩二~三箇所の買い物ではスマホ決済で支払い
さて、やっと着いた目的地で、
お賽銭、あッ!、小銭が無いのです
大失敗です
貧乏性の私は、千円札は とてもとても使えませんでした
普段、宗教心も信仰心も何もありません
「もし、この世に神や仏がいるのなら、仏壇のロウソクの火が燃え移って火事になる筈がない」
そんな父の言葉が頭に染み込んでいます
わずか、かろうじて財布に入っていた五十円玉、一円玉、五円玉
すべて賽銭箱に入れて、お願いして来ました
《ピューマ君がパパの元に来ますように》
☆☆☆☆☆☆☆
道中で 虎に色々訊きました
お母さんは自分が辛い思いをしたから、二人の生活に入り込まなかったけど
チータさんは どう思っていたのかな?
虎:あの人は「嫁姑は対立するものだから 会わない方がいい」と言って
あえて交流は 持たない方針だった
しばらく考えた後の感想
(え?、じゃあ 虎がチータ両親と一時期同居したのはどうなる?
嫁姑が会わない方がいい なら 婿舅も会わない方がいいんじゃないか?
それを 同居させる!??、完璧なダブルスタンダード
嫁姑の論法は、巧妙に自己正当化を図って結局 楽してるのじゃないか?)
猿夫の郷で 二人が出逢った時
チータさんは鬱的症状に悩まされ、家で寝ていると
ご両親から、寝てばかりいないで働け、と叱られたそうです
「そんなに辛かったら こっち(猿夫の生家)に来れば?」
なので 二人の関係は「病人とケアラー」が最初となるのです
ここ十年で社会復帰も出来るほどまで回復したチータさん
その世話人役から抜け出せなかったのは 虎の落ち度
と言えば 落ち度になります