海(うみ)nanimositeinai’s blog

                             父は私を「素直な子」と言う呪縛で、ひとに歯向かわない女性に育てました。私は猿夫と結婚して「あぁ この人と結婚して良かった♪」と思った事は 且て今まで一度たりともありません。現在は精神疾患を持つアラフォーの長女と 出戻り息子との三人暮らしです。夫の名言【何もしていない】

井の中の蛙

御両親さま

 

いつもうちの息子がお世話になっております

私どもの方は親として 何もしていないのに

常日ごろ 色々 良くして下さってありがとうございます

 

さて・・

今回のこと 私もびっくりしていました

息子の虎から「夫婦仲が上手く行ってない」と知らされたのは

今年の初め頃だったんです

この十年間、虎の方からは「順風満帆に行ってる」mail

だけの連絡でしたし

チータさんに対して あれやこれや 不平・不満

全然 耳にしていなかったので、ほんとに驚きなんですよ

でもまぁ、ピューマ君も可愛い盛りですし

そのうち、また 気が変わるかな?とも思っていたんですが

やはり虎の意思は固いようです

 

で、

あのう…話しは横道それますが…

 

これは 極々狭い、井戸の中の話しなんですが…

私が ご両親さんと同郷の、あの夫と結婚してからは

こちらの町の、古い安いアパートから出発しました

当時は 夫の年収は200万足らずだったので

もちろん 私もフルタイムで仕事をしていました

あの人は明治生まれみたいな考えだったので 夫婦共働きでも 

家の事は手伝いません

炊事、洗濯や掃除、買い物、弁当作り、ゴミ出しも

全部妻の役目、そう思い込んでいる感じでした

ご両親さんも 昭和の時代の方なので

それで当然とお思いかも知れませんが

その頃 私 毎晩 蕁麻疹が出ていたんですよ

 

夫には友人がたくさんいて

ほとんど毎晩のように友達が遊びに来るのですが

あの人は、晩御飯を食べ終えると そんな彼らにお構いなく

すぐ傍でゴロンと横になり 本能のままに宵寝するので

私一人で 夜遅くまで友人達の話し相手をしました

彼らが帰ってから 食器洗いや 明日の弁当の段取りしたら 夜12時頃になるんです

あくる朝は6時過ぎに起きて 洗濯、朝ごはん、弁当作り、

それから職場に向かうんですよ

仕事帰りにはスーパーに寄って買い物し、夕ご飯を作り

夫と夕飯を食べ終わるか食べ終わらないか、の時間帯に

また 別の友人達が遊びにやって来るんです

 

で、盆・正月や彼岸は ご両親さんもご存知の

夫の実家に 必ず休みいっぱい里帰りして

先祖参りに来た親戚に、酒のお酌をするんです

 

春には田植えを手伝ったり、秋には果物採りの手伝いもしました

田舎の風習に合わせて 嫁として

数え切れないくらい村に行きました 

向こうの両親は、いい嫁をもらった と言う顔してましたよ

 

そんな私が なぜ夫と別れたか、と言うと

一口で言えば、思いやりがなかったから、なんです

 

年収が低いのは、最初から分かっていましたし

それは別にかまいません

人の能力には差があるので 仕方のないことでしょう

五十代でも年収300万、優しささえあれば許容範囲です

私はあの人に「もっと稼いで欲しい」と要求したことはありません

 

でも、夫は私に対して色々要求が多く 優しくなかったんです

風邪で弱っている時でも 弁当を作らせ、

貧血でへたり込んでいても、ソースを取りに立たせる人でした

 

経済力も無く、思いやりも無く 逆らえば手を上げるんです

女を殴れる男 なんて信じられます? あり得ませんよ

許せません

当時は ね

 

ま、私の話しはここで 置いときますね

 

今回 息子の虎が

ご両親さんの娘さん、チータさんと別れたい話しなんですが…

 

二人が結婚して あの村の家で新生活を始めてから

休みの日に、虎の親元に挨拶帰りする習慣はなかったですよね

私の夫が墓参りの時、すぐ横にある二人の住まいを訪ねても 

鍵が掛かって入れない事もあったそうです

 

この十年間で、チータさんが私に顔を見せてくれたのは、

以前暮らしていた家に挨拶に来てくれた時と、

そして 今現在の住まいに 挙式前の衣装合わせの為、と

ピューマ君が生まれて数ヵ月経った頃の孫見せの 合計三回でした

私の方から 二人の新居に遊びに行ってもいいか?と訊いた時、

虎は 来なくていい旨を匂わせました

 

でも、私は それでいい と思っていました

チータさんとは、必要があれば携帯メールで交信出来ますし

実際に会うのは 気を遣わせるから遠慮する方がいい、と

虎がチータさんを、ひたすら封建的な「嫁の役」から守っている

【マス夫さん状態が、お嫁さんが一番伸び伸び出来ていい】

そう 思っていました

どうでしょう?

若い二人が ご両親さん宅に同居していた時期もあった様なので

その辺のところは よく御存知じゃないですか?

 

そんな虎が チータさんと別れたい と言うんです

細かな具体例は聞いていませんが

もう いっぱいいっぱいになったんだと思います

我慢が足りない とお思いかも分かりませんが

虎本人としては 精一杯頑張ったと思います

 

母親の私としては そんな息子をゆっくり休ませたいと思う

それしか言えないんです

 

幼いピューマ君が可哀相とお思いかも知れませんが

仲の悪い夫婦の下で暮らすことが、一番最悪

社会学者は唱えています

私もそう思います

 

パパなし子を、周りの大人が「可哀相な子」と見るから、

本人は洗脳されて 自分を「可哀相な子」と思ってしまうんです

パパとママは別々の所で暮らしているだけ

と考えれば 全然可哀相じゃないんですよ

むしろ、「パパなし子は不憫」と考える その偏見こそが

可哀相なんです

 

あれくらいの歳の子は ママひとりいれば 十分育つと思います

私も 一人で三人育てましたから

 夫は2~30分の子守りもしなかったですよ

 

虎も今まで通り 父親として 出来る限りのことはすると思いますし

 

なにより、家庭生活で 我慢に我慢を重ねた結果

病気になってしまった 私自身の実体験があるのです