12年前、今の住まいに統合失調症の娘 豹を迎え、二人暮らしを始めた頃
私のお喋り相手は 主にジム友達でした
豹がほとんど自室にひきこもり、惰眠をむさぼっていた期間は
たっぷり3~4年はあったと思います
その後 長い月日を経て、彼女の起きている時間は徐々に増えるのですが
豹とは、ポンポンとキャッチボールするような
はずむ会話は無理です
抗精神病薬はアタマの回転をも鈍らせるから です
当時 私は、ジム友達A子さんとランチしたり、お買い物に付き合ったりする中で
キャッチボールお喋りを楽しみました
A子さんは、街の小資産家のお嬢さん(五十代未婚)です
待ち合わせタイム、私は必ず待たされました
◆将来 どんな家を建てるか♪ 実際の模型作りの教室に通い
自分では小さな間取りを作ったつもりが
どうやら 皆から言わせるとそうでもないらしいこと
◆兄達とは歳が離れ、
泣かさないように大事に育てられたこと
いつの間にか、
彼女の楽しかった思い出、リッチな暮らしぶりに話題が絞られ
私はその自慢の聴き役になっていました
ある日、私はA子さんのご機嫌を損ねてしまい
そこでパッタリ 彼女との縁は切れます
今度は同じジム友達のB子さんです
彼女とも、お茶したり メールや電話での交流を楽しみましたが
そのB子さんもまたプチセレブのお嬢さんでした
年代は私よりも一回りほど若かったと思いますが
親しくなるにつれ、
今度は、ご両親への不平不満が溜まっていたのでしょう
いつの間にか 私は彼女の愚痴の聴き役になっていました
電話で二時間、延々と ご両親とのいさかい話しを聞かされた事もあり
それらしくなさげで 実は彼女の資産運用の自慢話だったり…
ある日 私は、正直に「貴女とお話ししているとイライラするから」と伝え
縁を切りました
今 私には、友達と言える人は
年賀状一本だけで繋がっている
昔の級友だけです