海(うみ)nanimositeinai’s blog

                             父は私を「素直な子」と言う呪縛で、ひとに歯向かわない女性に育てました。私は猿夫と結婚して「あぁ この人と結婚して良かった♪」と思った事は 且て今まで一度たりともありません。現在は精神疾患を持つアラフォーの長女と 出戻り息子との三人暮らしです。夫の名言【何もしていない】

言えたらいいな…

ねぇ 猿夫さん、覚えてる?

お義母さんがまだ五十代の頃、アナタは私に言ったわね

「お袋は可哀相なモンだ。今まで畑仕事ばかりして

美味いものを食った試しなく、旅行も行ったことが無い

小遣い渡してやれ。お前のカブも上がるってモンだ」

 

確かに貧しい農家だったから、そうだったと思う

でも お義母さんは73歳、お風呂で急死するまで

五体満足で何不自由なく動いていたんじゃない?

婦人会バスツアーにも参加していたそうね

 

今 アナタの妻は 病で視力をやられて

何をするのも不自由を感じているわ

勿論、アナタに美味しいものを奢ってもらった試しもないし

旅行にも連れていってもらった事がないから

お義母さんと同じ 

 

違う処は 多分… お義母さんは料理自慢していたけど

私は料理嫌いになった って事かな?

「おとはんがいつも【お前の料理が一番美味い】と言う」

って 鼻高々だったわよ 

片や 私は猿夫さんの「美味くない」を全部記憶にとどめて 

今でも料理に嫌悪感を感じるわ

そして 憎しみと共に、今一番許せないのは 

そんなお人よしだった自分自身なのよ

 

 

猿夫さんは気付いているかしら?

当時は まだ他所と違ってアナタの家は 水道を引いていなかったから…

渓からの湧き水で作る料理は美味しいってこと