海(うみ)nanimositeinai’s blog

                             父は私を「素直な子」と言う呪縛で、ひとに歯向かわない女性に育てました。私は猿夫と結婚して「あぁ この人と結婚して良かった♪」と思った事は 且て今まで一度たりともありません。現在は精神疾患を持つアラフォーの長女と 出戻り息子との三人暮らしです。夫の名言【何もしていない】

印籠

謎が解けました

ずっと不思議だったのです、お嫁さんのチータさんの件

 

十年前、末っ子の虎が結婚する際に言ったひと言「彼女 鬱持ちなんだなァ」

聞くところによると、彼女はとある有名私大卒で

首都で就職したものの 環境に順応できずに鬱病になり、故郷に戻ってきた

しかし両親は鬱病への理解を示さなかった そうです

 

私は ただひと言「病人と暮らすのはしんどいよ」

虎は わかってる と覚悟した顔をしていました

 

若い二人が猿夫の郷で新婚生活を始めた頃

私の方は ちょうど・・

今だから分かるのですが、あの頃は介護鬱真っ最中でした

加えて、娘の統合失調症の大幅な発見の遅れ、のダブルパンチ

毎日 自責の念と焦燥感いっぱいのジリジリした日々

そんな暮らしを送っていたからこそ

 

若い二人が何年も顔を見せなくても

鬱のチータさんには その方がいい、

虎が仕事休みには 料理や洗濯、掃除を担う

そりゃチータさんが鬱なんだから その方がいい

チータさんの実家に住まう、

彼女にとっては その方が楽に違いない

結果 ここ十年でお嫁さんと会ったのは三回だけです

 

二人の生活ぶりを全然見ていなかった私は、心密かに

鬱病では出産・育児は無理かも知れない

と孫の誕生を 半ば(勝手に)あきらめていました

 

そんな心配をよそに、四年前 チータさんは無事にピューマ君を出産

事後報告でした

妊娠も何も 私は全然知らされませんでした

でも なお鬱病を信じていた私は

じゃあ、きっと軽い鬱だったんだろう

これからは育児は大変な負担になるだろう

虎はひたすら手助けしなくっちゃ

と 思いつつ…

服薬無しで妊娠・出産出来た事実は少し謎の残る一件でした

 

今年に入って 虎から離別の決意を聞き

驚きながらも 少しずつチータさんの言動を聞くことが出来ました

「彼女は我慢する事が嫌い」

「こっちが気持ちよく音楽を聴いているのに 勝手にボリュームを下げる」

「ペットの世話も今は全然しない」「寝不足になるとこっちに当たって来る」

私「学歴至上主義のお義父さんが なぜ虎くんとの結婚を許したんだろね?」

虎「あの人は言いだしたら聞かん事 を知ってるからだろう」

食後はサッと皆の食器を洗い、鍋やフライパンまで洗ってくれる

腰の軽い虎を 目の当たりにした私は

チータさんの鬱病を、今一度「適応障害」で調べてみました

 

新型うつ病】(適応障害の一種)

①比較的若年層の人に多い

②従来の(内因性)鬱病に比べて几帳面な職業人が少ない

③訴えに自己中心的な印象がある

④罪業感が薄く、責任回避行動が主体

⑤自罰・自責的よりも他罰・他責的

抑うつ感と並んで自己不全感と心的倦怠が優位

⑦パーソナリティー発達上に未熟さを認める

 

これだ! と思いました

 

従来の鬱病新型うつ病は全然異質のものです

前者は薬が効きますが 後者は薬は効きません

新型うつ病はストレスから離れるだけで治るのです

 

またしても虎の言った「彼女は鬱持ち」

それを鵜呑みにしていた私の手落ちでした

もっと 積極的に若い二人の様子を見に行くべきだったのです

おそらく そこには

〈この紋所が目に入らぬかァー!〉

鬱病を振りかざすチータさんの姿と

彼女に虐げられた虎の様子が垣間見れた筈です