海(うみ)nanimositeinai’s blog

                             父は私を「素直な子」と言う呪縛で、ひとに歯向かわない女性に育てました。私は猿夫と結婚して「あぁ この人と結婚して良かった♪」と思った事は 且て今まで一度たりともありません。現在は精神疾患を持つアラフォーの長女と 出戻り息子との三人暮らしです。夫の名言【何もしていない】

『気ちがい』

『気ちがい』 幼かった頃、そう呼ばれている人は

確かに通りで見かけました

着たきりスズメで不潔感あふれ、髪は汚れと汗でべったり

明らかに異様ないでたちでした

時には 傍に誰も居ないのに一人しゃべっているのです

 

母は警戒感をこめて、 近づかないよう

そ知らぬ顔で通り過ぎるよう 私に教えました

 

 

11年前、かろうじて食事時に横に座る娘 豹は

全く その姿とダブっていました

顔を洗うのも、髪をとかすのも面倒だったのでしょう

寝着姿のままで山姥の様な頭、体臭もプンと臭って来ました

話しらしい話しもせず、食べ終えると

最小限、自分の使った食器だけを洗い

また眠りにつく、そんな日が延々と続きました

 

一日ほとんどを寝て過ごし

私は外出する時には 行き先のメモを置き

食べ物は発泡スチロールの箱に、お茶さえ温め、入れておくのです

保温箱に入っているとは言え、やはり冷めて来ます

冷めた焼き飯でも、レンチンせずに食べていました

とにかく 何をするのも億劫、そんな感じでした

 

統合失調症」の昔の病名は「精神分裂病」つまり『気ちがい』

豹が そのままの姿で外に出ると、

間違いなく『気ちがい』でした