私は時々
自分には 一体人を愛する能力があるのだろうか？
疑問に思い、自信を失くす時があります
小学校時代、父の転勤に伴い
私は他府県に引っ越すのですが、友達は別れが辛い
と言って泣いてくれたのですが
私は 別れは全然辛くなく
むしろ 何故泣くのか びっくりしたくらいです
後になって思い起こし
え？、私はもしかしたら冷淡？
とか思うのです・・
猿夫の商いの手伝いを始め
あれほど 一緒に住みたかった長男と
毎日 顔を合わせられる様になった時も
その驚くべき時がやって来ました
夕刻、ファイルの閉じ方を長男に教えてもらい
自分なりに納得出来るまで練習していた時です
急に辺りが暗くなり 雷と共に
スコールみたいな大雨が降ってきました
家はプレハブ住宅でサッシも薄っぺらな窓です
私は本能的に恐怖を感じ
安全な鉄筋コンクリート造りの自分の部屋に
早く帰りたい衝動に駆られました
長男の「もう 時間が過ぎてるよ」と促されたのを、これ幸い
そそくさと家路についたのですが・・・
何と言う事でしょう
私は 我が子の長男を連れて来ようとは
鼻から思わず、自分だけがサッサと安全地帯に帰ったのです
その母性本能の無さに、今も罪悪感を抱いています
